エイズの治療法と正しい予防についてご紹介 エイズ=HIVではない

年々増えているエイズに改めてフォーカスしていきたいと思います。

この記事を読むことで

・HIVやエイズの知識
・正しい予防方法

これを理解することができます。

なぜなら現場の最前線で働く私を含め、様々な職種の方に質問してきました。

この記事ではエイズの症状、治療法、予防についてご紹介します。

エイズとは?


エイズとは別名:「後天性免疫不全症候群」です。

HIV=エイズと勘違いしている人が多いと思いますが、別物です。

勘違いしないように注意してください。

エイズは性行為をしたらすぐに発症するわけではなくそれぞれのプロセスがあります。

感染経路

まずHIV感染者の精液、血液、母乳、膣分泌液により感染します。

そもそもHIVを持っていない人同士がいくら接触があったとしても、そこから化学反応でHIVが発生するわけではありません。

性行為以外にも口や傷口からの感染もあるので、接触する可能性がある場合は手袋をするなど正しい予防法を行いましょう。

病院では実際に怪我人を介護、治療する場合は必ずビニール手袋を着用を心がけています。

母親がHIVの場合、出産時に血液感染の可能性があるので子供がHIVになってしまう可能性があります。

さらに、母乳にもHIVは存在していますので授乳による感染も考えられます。

気になる場合は検査することをお勧めしますが、最近では入院時に同意の上ではありますがHIVの血液検査をする病院がほとんどです。

婦人科でも簡単に行えると思います。

日本では毎年約1,000人

が、新規感染として報告されているのが現状です。

HIVの時期分類


もう一度お伝えしますが、気をつけて欲しいことはHIV=エイズではないことです。

HIVに感染したからといって、すぐにエイズになるわけではないということです。

それでは3つの分類別に見ていきます。

急性期

感染後、2週間〜2ヶ月後の間にHIVが急激に増殖を始め、CD4陽性リンパ球が破壊されていきます。

CD4陽性リンパ球とは
体内の免疫や抗体に関係するもので、体内に病原菌が入ってきた時にCD4陽性リンパ球によって破壊します。
HIVに感染することによりこのCD4陽性リンパ球が破壊されるので、病原菌が入ってきても殺すことができなく、日和見感染しやすくなる。
日和見感染とは
抗体がないor弱い為、健康な状態ではかからないような弱い病原菌にかかり、症状が出てしまうこと。

この時期は発熱、喉の痛み、だるさ、下痢など風邪やインフルエンザと似た症状のため間違えてしまうこともあります。

しかし風邪薬やインフルエンザの薬を服用してもそれらとは原因が違いますので熱や喉の痛みが治ることはありません。

しかし、まだ全ての免疫細胞(CD4陽性リンパ球)が破壊されたわけではないので、自己免疫力でこの症状は発症後、数日から数週間で自然と消えてしまいます。

多くの方がここで治ったと勘違いしてしまいます。

無症候キャリア期

この時期はなんの症状も出ません。

期間は数年から10年程度です。

ここは人によって様々です。

数年で発症する方もあれば10年以上経ってから発症する方もいます。

症状が続けば検査すると思いますが、急性期が終わると目に見える症状がないので一旦治った様に見えます。

この時期に気がつくのは検査を受けない限り難しいでしょう。

しかし着実に体内ではHIVが増殖し続け、免疫に関係するCD4陽性リンパ球は減少しています。

ある程度CD4陽性リンパ球が減少すると、下痢や熱などが頻繁に発症しやすくなり、急激な体重減少が起こります。

エイズ期

治療を受けずに経過した場合、CD4陽性リンパ球の減少による免疫低下、健康なら感染しない病原体での発症(日和見感染)、悪性腫瘍や神経障害など様々な病気にかかってしまいます。

確定的な診断ですと、23の指標疾患のどれかに当てはまるとエイズと診断されます。

23指標疾患
・カンジダ症 ・クリプトコッカス症 ・コクシジオイデス症 ・ヒストプラズマ症 ・ニューモシスチス肺炎 ・トキソプラズマ脳症 ・クリプトスポリジウム症 ・イソスポラ症 ・化膿性細菌感染 ・サルモネラ菌血症 ・・活動性結核 ・サイトロメガロウイルス感染症 ・非結核性抗酸菌症 ・単純ヘルペスウイルス感染症 ・カポジ肉腫 ・進行性多巣性白質脳症 ・原発性脳リンパ腫 ・非ホジキンリンパ腫 ・浸潤性子宮頸癌 ・反復性肺炎 ・HIV脳炎 ・HIV消耗性症候群 ・リンパ性間質性肺炎

治療

無症候期に発見した場合

ウイルス量やリンパ球数を検査。

それにより検査方針を決定していきます。

エイズ期に発見した場合

まずは指標疾患に対する治療を先に行う必要があります。

その症状が安定してからHIVの治療を開始していきます。

基本的には3~4種類の抗HIV薬を組み合わせて内服する多剤併用療法が基本でした。

最近では2~3種類の成分が1錠になった合剤があるので1日1錠内服での治療も可能になってきました。

最近ではジェネリックでも薬が出ていますので料金も以前より低くなっています。

しかし内服を忘れてしまうとウイルスが薬に対して耐性ができてしまいますので、結果的に治療失敗となる例も過去にありました。

しっかりと飲み忘れがない様にするのが大切です。

ジェネリックとは?
名前はきたことあるけどよくわからないあなた。

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予防


HIVに感染する8割の方は性行為ですのでしっかりとコンドームの着用を意識しましょう。

射精の時だけではなく性行為の始めから最後まで装着することをお勧めします。

もちろん口での行為でもコンドームを使用することが重要です。

不特定多数を相手にすることはなるべく避けましょう。

パートナーが変わった際にはその都度検査することが、相手のためにもなります。

意外と知らない常識

涙、汗、尿などを通じて感染することはありません。

また、タオルやハンカチを共有したことによる感染や、お風呂やプールでの感染はありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

一昔前はHIV=死という考え方もありましたが今ではHIVに感染しても薬があることにより寿命を全うできる様になりました。

今の医療技術では治すことはできませんが、しっかりとした治療を行えば生涯エイズを発症することはありません。

さらに自分の意識次第で予防することは可能ですのであなたも気をつけてください。

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