「母乳の魔力」母乳育児のメリットとミルクのメリット

今回は母乳育児についてご紹介してきたいと思います。

ずーっと母乳育児をするのか、市販のミルクに頼るのか迷っているママが多くいると思います。

・母乳とミルクで得られる栄養の違い
・母乳が出やすくなる方法と時間帯

今回この記事を読むことでこれらを解決することができます。
では早速いきましょう!

※育児は誰かとの戦いではありません。
無理せず、時にはサボってもいいということを頭の片隅に入れておきましょう!

母乳のメカニズムと時期


母乳は赤ちゃんが生まれたらすぐに出始めると思っているママも多いかもしれません。

実際には出産後すぐにたくさんの母乳が分泌されるようになる訳ではありません。

「母乳が出ない」

と悩むママも数多くいますが、諦めてミルクに切り替える必要はありません。

母乳は妊娠中から出産後までの準備を経て、ようやく多くの量を分泌できるようになります。

妊娠中は、たくさんのホルモンの働きによって、乳腺が血液から母乳を作ります。

中には妊娠中からじんわり母乳がにじむ人もいますが、これは母乳ではありません。
妊娠中~後期にかけての早い時期から、「母乳が出た」というママもいます。

半透明やクリーム色のような液体だったため、母乳だと捉えるママが多いのですが、これは母乳ではありません。

乳腺がしっかりと発達し、母乳を出す準備が整ったために出るものではり母乳とは異なります。

産前は胎盤から出るホルモンが、その母乳を出ないように働いています。

そこから、赤ちゃんが生まれることで、胎盤から排出されていたホルモンが急激に減ることで、乳腺が母乳を本格的に作り始めます。

母乳が出始めるのは赤ちゃんを出産してから2~5日くらいと言われています。赤ちゃんが乳首を吸うことにより、出るようになるものです。

ですので、産前から出ることはありません。2~5日が一般的ですが、母乳の出始めにはかなり個人差があります。

産前から出ている人もいれば産後数週間かかるというママもいます。

乳汁分泌を促すホルモン
母乳を作り出す「プロラクチン」と呼ばれるホルモン
作られた母乳を出す「オキシトシン」と呼ばれるホルモン

母乳が分泌されるまでの授乳はどうすればいい?


母乳がスムーズに分泌されるまでに産後2〜5日が必要になります。ですがその間まったく出ないという訳ではありません。

そもそも、生まれたての赤ちゃんの胃のサイズはさくらんぼ一粒くらいの大きさしかありません。
その後、徐々に大きくなっていきます。

産後10日くらいまでは胃が小さいので、数日間は多量の母乳は必要ありません。

母乳の分泌量の増え方は、赤ちゃんの胃のサイズに合った合理的なものになっています。

・1日目→さくらんぼの大きさ(約5ml)
・7日目→すだちの大きさ(約50ml)
・14日目→卵の大きさ(100ml)

母乳の出が安定する時期/時間帯


一般的に、分娩後およそ10日を過ぎると母乳を作る工程が安定してきます。
その後、赤ちゃんの成長とともに母乳の量が増えていき、産後2~4週間で分泌が安定してきます。

しかし、母乳の分泌を安定させるには条件があります。

乳房で作られる母乳の量は赤ちゃんが授乳によって飲む量や、搾乳によって排出される量で決まってくるためです。

つまり、左右の乳房で作られる母乳の量は、前回の授乳でどれくらい排出されたかによって決まります。

母乳の分泌を安定、十分な量をすには、赤ちゃんに母乳たくさん飲んでもらうことが必要です。

朝が最も多い

起床直後時間にすると6時頃からが、最も母乳が出やすいとされています。

睡眠によって疲れがとれ、気持ちがリラックスしているからです。

その時間に必ず授乳をすることで、乳汁分泌量も増えやすくなります。

夜が最も少ない

1日の終わりである夜の6時~10時頃は、1日の中で、最も乳汁分泌量が減る時間です。

体が疲れを感じ、癒しを求める時間です。

そういった時間は、無理にマッサージをしたり、授乳をしようと頑張る必要はありません。
ゆっくり休むことを最優先に考えましょう。

母乳の分泌をよくする方法


母乳の量を増やして分泌を安定させるには、出産直後はなるべく頻回にたくさん授乳することです。

母乳を作るホルモンであるプロラクチン濃度は、出産直後が最高でその後はゆっくり低下します。

この間にまったく授乳しなければ、産後1週間には妊娠以前の濃度まで下がってしまいます。

ただ、プロラクチンは乳頭が刺激されるたびに上昇するので、授乳していれば低下することはありません。

これらから、出産後早い時期から頻繁に授乳した方が母乳の量は早く増えます。

具体的には、1日に8回以上授乳していれば、次の授乳までのプロラクチン濃度の低下を防ぐことができます。
プロラクチンの量は夜間の方が高くなります。

母乳栄養を望む場合はできるだけ夜間はミルクではなく、母乳を優先しましょう。

長時間母乳がたまった状態を避ける

母乳の分泌をよくするには、授乳回数を制限せず、乳房の中に長時間母乳がたまった状態を避けることも大切です。

たまったままにすると乳汁うっ滞にもつながります。できるだけ頻回に授乳することをお勧めします。

間隔が開くときや、赤ちゃんが飲みきれなかったときは、その状態で放置せず、搾乳して排出してあげましょう。

母乳は赤ちゃんが吸うと出る

胎盤が剥がれてからは、赤ちゃんがママのおっぱいを吸う刺激がママの脳に伝わりホルモンが分泌される仕組みです。

そのホルモンが細胞を収縮させて乳頭まで母乳を運びます。

赤ちゃんがおっぱいを吸うことにより母乳は出るようになり、吸わせなければ出るようにならないのです。

ほとんどの人は母乳が出る

動物学上、母乳が出ない人は全体の1%です。ですので、ほとんどの母体は母乳が出るようになっているのです。

ただし、様々な原因で、母乳が出にくい状況を生み出したり、また母乳の分泌をストップさせてしまうこともあります。

回数や時間が少ない

赤ちゃんが吸うことでホルモンが分泌されるため、まず赤ちゃんが吸わないことには母乳は出ません。
また、産後3日目頃から、乳房は硬くなってしまい、赤ちゃんが吸いにくい状況になります。

産後すぐはママの体調を考慮して、出産直後からの授乳を開始しない方針の病院もあり、それが母乳が出ない原因になることも否定できません。

母乳が出にくくなる人の特徴


普段が母乳が出る人でも様々な原因で母乳が出なにくくなってしまうママがいます。

代表的な例を3つほど紹介していきます。

疲れ/体力不足

忙しく仕事で体力を消耗することも、母乳の出を悪くする原因です。

産後は、自分自身が感じるより、ずっと消耗しています。

ですが、横になってばかりで体がなまってしまうことも良くありません。

適度な運動を心がけましょう。

ストレスで母乳が出なくなる

産後の疲れた体で慣れない育児でストレスがたまります。ストレスも母乳に大きく影響します。

「母乳が出ない」と負担に感じることもストレスの一因です。

乳首だけでなく、乳房の周囲全体を口に含ませるようにしてください。

思い詰めない

母乳の出方は人それぞれです。出ないからと言って、落ち込む必要はありません。

出来ることを、出来る範囲でしていれば、自然と出るようになります。

また、始まったばかりの慣れない育児。周囲に甘えて手を借りることは恥ではありません。

あまり深く考えすぎず、リラックスしながら過ごすことも大切です。

妊娠中におっぱいケアを行う

乳首の伸びがよくなり、乳首自体も柔らかくなる
・乳管を開通させることで母乳が出やすくなる
おっぱいケアをすることでこれらの効果があるといわれています。

何もケアをしなかったおっぱいは、いざ授乳が始まった時に乳首が切れやすい、乳腺炎に繋がることもあります。

伸びが悪く固い乳首は赤ちゃんがうまく吸い付けず、母乳が飲めないなどの問題が起こる場合もあるようです。

母乳育児のメリット


母乳は赤ちゃんに栄養を与えるだけでなく、赤ちゃんを守る役割もあります。
母乳は、幹細胞、白血球や細菌、抗体、酵素、ホルモンなどで構成されています。

これらはすべて感染症と闘う助けになったり、疾患を予防したり、正常で健康的な発達に貢献しています。

大人がするワクチンのような役割があります。

最初の6か月間に完全母乳で育てられた赤ちゃんは、下痢や病気、胃腸炎、風邪やインフルエンザ、耳や胸の感染症にかかる確率が低くなります。

粉ミルク育児と比較して、完全母乳の赤ちゃんは乳幼児突然死症候群(SIDS)の犠牲になる確率が半分になります。

母乳成分は赤ちゃんの成長に合わせて変化する

母乳には栄養素や免疫物質が多く含まれているだけではありません。

含まれる成分が赤ちゃんの成長に合わせて最適なものへ変化します。

たとえば、出産直後の初乳は赤ちゃんの未熟な免疫を補うべく免疫物質が多く含まれ、産後2週目以降の成乳には、発育をサポートすべくカロリーや脂肪分の分量が多くなります。

また、「1歳頃の母乳には栄養がほとんどない」という話を耳にしますが、1歳を超えたら急に母乳の栄養が変化するわけではありません。

ミルクの特徴


多くの免疫物質や栄養素が含まれ、赤ちゃんの成長と共に成分が変化していくのは母乳の特徴です。

ミルクには血液の凝固に関係するビタミンK、骨格と歯の発育の促進、カルシウムとリンの腸管吸収の促進など、さまざまな働きをするビタミンDが配合されています。

これらは、母乳にはあまり含まれない成分です。

母乳であれ、ミルクであれ、赤ちゃんの健康的な成長には必要な栄養素が含まれています。

ミルクは国のガイドラインをもとに母乳に近づくよう作られています。ですので国内メーカーなら成分にそれほど差はありません。

そのため、母乳とミルクはどちらを与えても栄養面の心配はなく、健康面での大きな差もありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

母乳は赤ちゃんのその時の状況によって変化する、ミルクにはない特徴があります。

ですが夜泣きで母乳が必要でも夜間は母乳が出にくい時間帯でもあります。全てを母乳のみで済ませるのはママの負担になります。

ミルクだけで育てるのはあまりお勧めしませんが、辛い時はミルクに頼ってみてはいかがですが?

赤ちゃんにはママが必要です。ママが体調を崩してしまっては意味がありません。たまに息抜きをして、健康を維持できるようにしていきましょう!

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