膵臓の機能と膵臓ガンを簡単に丸わかり

あなたは膵臓の役割をご存知ですか?

今回は、意外と知られていない膵臓について簡単に説明していきます!

5分で読み終わるように簡潔にまとめてあります。

気になる方は最後まで読んでみてください!

膵臓の機能


みぞおちの高さで胃の裏側にあり、長さ15〜20センチの細長い横長の臓器です。

右側が太く、左側が細くなったオタマジャクシのような形をしています。

右側から「膵(すい)頭部」、真ん中部分を「膵(すい)体部」、そして一番細くなった左側を「膵(すい)尾部」と呼びます。

膵臓の主な役割

1つ目は膵液という消化液を分泌することです。

膵液とは
多くの消化酵素が含まれており食べ物の消化を助けてくれます。
2つ目はインスリンと呼ばれるホルモンを分泌します。
インスリンとは
血糖値を一定濃度にコントロールする働きがあります。
膵臓が何らかの原因(膵癌や膵炎)でダメージを受けたり、疲労してインスリンの分泌が減少すると血糖値が上昇し糖尿病を招くことになります。

膵臓がんは癌死亡率第4位!


膵癌とは膵臓にできる悪性の腫瘍ですが、別名「浸潤性膵管(しんじゅんせいすいかん)ガン」とも呼ばれます。

膵臓には膵管と呼ばれる膵液を通る道があるのですが、そこから発生します。

これは膵臓にできる腫瘍の90パーセントを占めます。

日本での膵癌は近年増加傾向にあり、毎年3万人近くの方が膵ガンで亡くなっています。

年齢別では60歳頃から増え始め、高齢になるほど多くなります。

膵ガンの原因として挙げられるのが喫煙、糖尿病、慢性膵炎、膵癌の家族歴などが関係しています。

初期症状が出ない

特徴的な初期症状がないことから、早期発見が難しいがんの1つでもあります。

初期状態では腹部違和感や食欲不振、体重減少などが出ることがありますが、他の病気でも似たような症状があります。

ある程度症状が進行すると膵管が塞がれ腹痛を起こしたり、胆管が塞がれることにより黄疸(おうだん)という症状がでてきます。

黄疸とは
通常であれば体内に流れて循環、吸収されますが胆管が塞がることにより体内に胆汁が溜まってしまい、皮膚や白目が黄色くなってしまう症状。
そのほかにも糖尿病を発症したり、もともと糖尿病がある場合は血糖値のコントロールが悪くなります。

さらに症状が進むと十二指腸(食べ物が通る管)が塞がれてしまい食事をすることができなくなったり、癌が背中の神経にまで広がり背中を痛めたりします。

膵癌のステージ分類


膵癌では癌の進行度に合わせてステージで表すことができます。

1つ1つ簡潔に説明していきます。

・ⅠA期

腫瘍が膵臓のみに存在し、直径の大きさが2cm以下のもの。

リンパ節転移は認めない。

・ⅠB期

腫瘍が膵臓のみに存在し、直径が2cm以上〜4cm以内のもの。

リンパ節転移は認めない。

・ⅡA期

腫瘍が膵臓のみに存在し、直径が4cm以上のもの。

リンパ節転移は認めない。

・ⅡB期

腫瘍が膵臓以外に存在し、直径が4cm以上のもの。

1〜2個のリンパ節転移を認める。

・Ⅲ期

腫瘍が膵臓以外に存在。

3個以上のリンパ節転移を認める。

近くの臓器の転移を認める。

・Ⅳ期

腫瘍が膵臓以外にリンパ節転移を認める。

膵臓から離れた臓器の転移を認める。

膵臓がんの検査方法


膵臓の病気を調べる上で使用される検査方法をいくつかご紹介します。

(※患者さんの状態や検査目的によって異なります。)

腹部超音波エコー検査(画像検査)

体外から超音波を発生させる装置を腹部に当て、膵臓の状態を確認します。

被曝も無く、患者さんへの負担が少ないことから気軽に検査することができます。
(産婦人科でお腹の赤ちゃんの状態を見るときによく使われます)

しかし患者さんの体型や状態によって見えにくい場合があります。

CT検査(画像検査)

X線(放射線)で体内の情報を確認し、病変や臓器の状態を調べます。

ガンの広がりや、転移している状況なども確認することができます。

X線を使用するため被曝はしますが、被曝するデメリットより検査するメリットの方がはるかに上回っています。

造影剤という薬を使用することにより、血流や病変の状態を詳しく知ることができます。

MRIによるMRCP(画像検査)

磁気の力を使って胆管や膵管の情報を収集していきます。

内視鏡やX線を使用しませんので被曝や内視鏡独特の苦しさの心配はありません。

機械の構造上、狭いところが苦手な方や心臓の手術をしたことがある方は検査することが出来ない場合があります。

PET検査(画像検査)

放射性物質を体内へ注射し、その取り込みの分布を画像化することで全身のがん細胞を見つけることが出来ます。

PET検査を用いても膵臓ガンを早期発見することは難しいです。

リンパ節や膵臓から離れた臓器に転移があるかないかの確認や、手術後の再発の確認にも使われます。

PET検査は細胞が活動することで、そこに薬剤が集まる特性を利用しているため細胞の代謝状態を画像化することが出来ます。

更に、一回の検査で全身を見ることが可能です。

がん細胞は通常の細胞より代謝が非常に盛んに行われている為、薬剤がよく集まります。

しかし、全てのがんを早期で見つけることは出来ませんし、中には薬剤がほとんど集まらない性質のガンも存在します。

この薬剤は炎症部分にも集まる性質がある為、炎症部分とがん細胞との区別が難しいのも事実です。

PET検査で見つけやすいガン
・肺がん・食道がん・乳がん・膵臓がん・悪性リンパ腫・甲状腺癌

内視鏡的逆行性胆管膵管造影(ERCP,画像検査,生体検査)

MRIによるMRCPの検査が行えない患者さんに対して行うことが多い検査です。

口から内視鏡を入れ、胆管と膵管に造影剤という薬を入れ、X線にて撮影を行います。

場合によっては膵臓内の組織を採取することもあります。

予防


膵臓ガンになり得る危険因子
・タバコ→リスクが約2倍
・年齢→60歳以上で多く発症
・家族歴→身近な人に2人以上膵臓がんの方がいる場合、リスクは約2倍
・食事→大量の肉はリスク増、野菜類はリスク低と考えられる
・肥満→リスクが約1,2倍
・糖尿病→リスクが約2倍
これらに当てはまる人は膵臓がんになりやすいと言われています。

もし自分に当てはまる項目があるのであれば少しずつ改善していきましょう。

まとめ

膵臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、病気が進行しないと症状が現れにくく、症状が出る頃には手遅れということはよくあります。

膵臓の病気に限りませんが、病気は日頃の生活習慣が大きく関わってきます。

長年のクセで引き起こされる生活習慣病はそう簡単に治せるものではありません。

しかし、治していかなければ辛い目にあうのはあなたです。

何も急に全てを変えろと言っている訳ではありません。

できることから少しずつ、ゆっくりと変えていきましょう!

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