プリン体と痛風は無関係!?お酒の飲み過ぎでは痛風にならない?!

病院に勤めているとよく「痛風」という言葉を耳にします。

実際に患者さんから質問されることもしばしば、、、

そこで今回は意外と知らないプリン体の正体を解き明かしていきます!

この記事を読むことで、

・痛風の正体を理解できる
・痛風で苦しまないで健康に過ごせる

これらを手に入れることができます!

よくお酒を飲む方や、痛風って聞いたことあるけどいまいちよくわからない方はぜひ読んでみてください!

先に結論


プリン体という言葉は皆さんもよく聞き馴染みのあるかと思います。

イメージとしてはお酒に多く含まれたおり、お酒を飲み過ぎた結果、痛風になると思ってる人が多いと思います。

その間違った考え方やイメージを覆します!

結論から言うと、

お酒を飲んだからといって痛風になるわけではない!

一昔前までは、

「お酒=痛風」

のようなことが、お酒を飲むたびに色々な人から根拠もなしに言われてきました。

今回の記事ではその常識を覆していきます!

そもそもプリン体ってなに?


聞き馴染みはあるけどあまり意味がわからない人は多いと思います。

プリン体とは、細胞の中心にある核酸を構成するために必要な成分です。

核酸とは、DNAのデオキシリボ核酸とRNAのリボ核酸の総称

人の身体には細胞がやく37兆個あると言われています。

その1つ1つの細胞に核酸はあります。
プリン体は細胞を構成する成分ですのでほとんどの食品に含まれます。

さらに食品の摂取だけでなく、体内で作られています。

プリン体が体内で生成される方法は2つあります。

1つ目は、通常の軽い運動後、休息をとればエネルギー分解されたプリン体を含むADPという成分は再利用され再びエネルギーになります。

激しい運動をした場合、体内で分解された成分の再利用が間に合わなくなりプリン体だけが余り、その結果体内のプリン体量が増えてしまいます。

2つ目は、細胞の新陳代謝の時に、古い細胞から新しい細胞へと変わる際、プリン体が生成されます。

このようにして体内ではプリン体が増加していきます!

プリン体の1日の摂取量


国が推奨しているのは、1日400mgとされています。

数値だけ見てもわかりませんのでどの食品にどれだけ入っているか見ていきましょう。

極めて多い(300mg以上)
・干物マイワシ・鶏レバー・白子・タラ・アンコウ肝・干し椎茸・ローヤルゼリー・かつお節
多い(200〜300mg)
・豚レバー・カツオ・牛レバー・大正エビ・オキアミ・牛の心臓
少ない(50〜100mg)
・ブロッコリー・赤味噌・タン・つみれ・ボタンエビ・ホタテ・さきいか・ウナギ
極めて少ない(50mg以下)
・数の子・アーモンド・かまぼこ・もやし・それ豆・豆腐・さつま揚げ・乳製品・白米・玄米

食事のポイント


まずプリン体が多く含まれる食品をなるべく避け、食べる際には量に気をつけましょう。

プリン体は水などの汁物に溶けやすいため、ラーメンや鍋などの汁物などにプリン体が多く含まれているため、スープには気をつける必要があります。

だからと言って、一般的に人間は1日3食食べるわけですから、常にプリン体のことばかり気にしていては毎回の食事が憂鬱でストレスもかかってきます。

なので過度な食事制限は避け、今まで食べていたものをプリン体の低いものに変えてみるなど、少しずつ始めていきましょう。

例えば、最近ではプリン体0のお酒も数多く販売されるようになってきました。

なのでたまにそのお酒に変えるのも1つの手です。

プリン体とお酒の関係性


ビールにはたくさんのプリン体が含まれていますが、他のお酒にも含まれています。

プリン体含有量
・ビール(500ml) 17〜42mg
・発泡酒(500ml 14〜20mg
・ウイスキー(60ml) 0.1 mg
・ワイン(200ml 0.1mg

 

厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」では1日平均純アルコールにして約20g程度が適度な飲酒とされています。

適切量
・ビール 中ビン1本500ml
・日本酒 1合180ml
・焼酎 0.6合110ml
・ウイスキー 1杯60ml
・ワイン 1/4 180ml
・缶チューハイ 1.5缶520ml

 

ただし女性は男性よりも少ない量が適量です。

人によって個人差があるためその日の体調なども考慮し、判断する事が大切です!

そして休肝日も作ることも大切です。

飲酒した場合、肝臓がアルコールを分解をする働きがあります。

そのため毎日飲酒をしてしまうと肝臓へのダメージが蓄積してしまうため思わぬ病気にかかってしまう可能性があります。

休肝日にはノンアルコールなどにするなど心掛けが必要になります。

痛風とプリン体


お酒を飲みすぎると痛風になる、痛風になるのはお金持ちだ!

などといったイメージがあると思いますが実は、、、

これはほとんど関係ありません!

確かに過度な暴飲暴食を繰り返すと関係してきますが、そもそも痛風というのは尿酸値が高い方に現れるものです。

尿酸とはプリン体が分解された際に出てくるもの

一昔前はこのプリン体を摂取しなければ痛風にならないとされていきました。

しかし実際は8〜9割のプリン体は体内から生成され、残りの1割が食べ物や飲み物として入ってくるのです。

なので1割をどうこうするより9割関係してくる方を対策する方が健全ですよね。

そしてその9割に関係してくるのが、

肥満です!

肥満になると肝臓でプリン体が尿酸に変わりますがあまり排泄されなくなるので結果的に体内の尿酸値が上がります。

肥満に有用な運動は?


無酸素運動(器具を使った激しい運動)よりも有酸素運動(ウォーキングなどの軽い運動)の方が肥満の方に対してはより効果的です。

その理由としては、無酸素運動は新陳代謝が上がり尿酸値が上昇してしまうからです。

急にアスファルトの上でのウォーキングを始めると膝に負荷がかかってしまい、怪我の原因にもなりますのでプールでのウォーキングをオススメします。

プールの場合、膝の負荷も少ないですが水の抵抗があるため普通に歩くのもかなりのエネルギーが必要になってきます。

ですので、ダイエットという観点でもプールで行うことをお勧めします。

さらにストレスも尿酸値を上げてしまう原因になるので気をつけましょう!

尿酸値が高いと起こるカラダの変化


尿酸値が高いと起こり得る症状としては高尿酸血症があります。

高尿酸血症とは体内の尿酸値が高い状態が続き尿酸値が7.0mg/dlを超えた場合です。

これを放置しておくと尿酸が結晶化して、皆さんも聞き馴染みのある尿管結石や、関節に溜まれば痛風発作のリスクを上げることになります。

さらに腎臓に溜まると、痛風腎といって腎臓の機能を著しく低下させます。

そして結果的に人工透析が必要になります。

人工透析は精神的にも、肉体的にもとてもしんどい治療です。

人工透析が必要な腎臓は腎移植しなければ完治することはありません。

毎日、もしくは2〜3日に1回病院に行き、血液を体外に出し、綺麗にしてから体内に戻します。

もちろん数時間はかかりますし、もし遠出する際は遠出先に透析が行える病院がなければ遠出することができません。

なぜなら透析を行わなければ命の危険を脅かすからです。

なので腎不全(腎臓が機能しなくなり人工透析が必要になる状態)になる前にできることから行っていきましょう!

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