タバコに含まれる有害物質と経済的損害とは?なぜこれほどまでに依存してしまうのか?

皆さんは「タバコ」と聞いて何を思い浮かべますか?

タバコを吸う人にとっては、息抜きや落ち着きを取り戻すものであっても、吸わない人からしてみれば「害」でしかありません。

臭いも勿論ですが、健康にも影響を与えます。

今回はそんな「タバコ」についてお話ししていきたいと思います。

タバコに含まれる成分


タバコの煙には200種類以上の人体に有害とされる物質が含まれており、そのうち60種類程度は発がん物質です。

これほどまでに人体に有害とわかっていても、国が了承した上で、手軽に買えるのはなんとも不思議ですね!

有害物質の中でも有名なのがニコチン、タール、一酸化炭素となります。

喫煙者で「タバコを吸うと落ち着く」という話をよく聞きますが、これはタバコが原因のイライラをタバコで解決しているのすぎません。

体内でニコチン量が減少し発生する「イライラ」を、喫煙することで解消しているに過ぎません。

決して仕事や私生活の「イライラ」をタバコが解決してくれている訳ではありません!

ニコチン

ニコチンは非常に依存性の高い物質となっています。

私たちの身の回りにはアルコールやカフェインの含まれた飲み物が多く存在しますが、それらは適量であれば身体に有害ではありません。

しかしニコチンは少量でも依存性が高いため、ニコチン依存症に陥りやすい特徴があります。

一度ニコチン依存症になってしまうと、抜け出すことが難しい依存症でもあります。

医療機関でも喫煙外来があるほどですので、それを踏まえた上でも中々ニコチン依存症から抜け出すのが難しいのがわかります。

ニコチンには、

・血管収縮
・血圧上昇
・脈拍増加

これらの効果があります。これらは全て心臓に関係しています。
ニコチンを摂取し続けることで心臓に負担をかけ続けてしまうことになります。

ニコチンの血中濃度は喫煙後から上昇し、数分後には血中濃度が最大となります。しかし、喫煙後、数時間で血中濃度が半分になります。

そうなると無意識にニコチンを摂取して血中濃度をあげようとしてしまい、結果的にタバコを吸い続けてしまいます。

タール

タールとはニコチンのように1つの物質を指すものではなく、複数の物質をまとめた呼び方です。わかりやすく表すと「ヤニ」のことを指します。

タールには発ガン性のある物質や有毒物質が50種類以上も含まれています。

最近では電子タバコの登場とともに、紙巻タバコに比べるとタールの含有量は少なくなっています。

しかしそれでもタールが含まれているのは事実ですので、注意することが必要です。

一酸化炭素

一酸化炭素中毒という言葉を一度は聞いたことがあると思います。一酸化炭素はタバコの煙に数%含まれている物質です。

私たちの血液には酸素を運ぶヘモグロビンがあります。

通常であればヘモグロビンと酸素が結合して全身へ酸素を供給します。
しかし一酸化炭素を吸い込んでしまうと、一酸化炭素とヘモグロビンが結合してしまい、酸素を全身に供給できなくなってしまいます。

さらに、一酸化炭素は酸素より数百倍もヘモグロビンと結合しやすいため、結果的に全身で酸素不足に陥ります。

タバコを取り巻く環境の変化


タバコを取り巻く環境は日に日に厳しく、タバコを吸う人にとって肩身の狭い世の中になってきました。

追い討ちをかけるように2020年4月から「改正健康増進法」により飲食店、施設、公共機関内での喫煙が原則禁止になりました。

これの目的は「受動喫煙を防止」するためのものです。

一番変化するのがやはり「飲食店での喫煙禁止」でしょう。

居酒屋では多くの喫煙者がアルコールとともにタバコを吸っていましたが、これからはそうはいきません。

もし飲食店側がタバコを吸わせてしまったら「違法」になってしまいます。

もちろんそんな中でも例外は存在します。

・タバコ販売店や喫煙施設などの喫煙が目的の施設
・2020年4月時点で営業中の資本金が5000万円以下の飲食店

これに当てはまる場合は喫煙が可能になります。

2つ目の「資本金が5000万円以下の飲食店」で喫煙が可能な理由とは、即座に喫煙可能スペースを確保することが難しいと判断されているためです。

しかし2020年4月以降に営業を開始する場合は喫煙可能施設を設置しておく必要があります。

タバコの税収


タバコといえば販売価格の半分以上が税金ということはご存知ですか?

年々タバコの値段は上がっています。
これは「タバコを吸う人を減らすため。」という理由です。

しかしこれは表向きの理由で、実際は「税金を多く払って欲しいから」という理由で値段が上がっているのです。

タバコに含まれる税金
国タバコ税、地域タバコ税、消費税、たばこ特別税

一般的に値段が上がったら禁煙する人は減ると考えますが、タバコには強い依存性があるため、統計的に見ても値段が上がったからといって税収が減っているわけではありません。

街頭インタビューでも一箱1000円くらいまでは禁煙しないと答える喫煙者が多くいたのも驚きです。

それほどタバコには依存性があることがわかります。

タバコの税収は年間で2兆円もあります。
これを30年間キープしているのはよく知る事実です。

これだけ見ると国としては儲かっているように見えますが、実はそうではありません。

タバコが原因の損失


厚生労働省の発表によるとタバコが関係する損害は3兆円以上にのぼるといいます。

タバコによる損害
・火災・病気・医療費・清掃費など

タバコの不始末による火災が100億円程度、喫煙関連の病気でかかる医療費は2兆円程度かかると言われています。

これではタバコで得た税収よりも損失が大きくなってしまっています。

このようにタバコを吸うことによるメリットは見当たりません。

始めるきっかけは「先輩に勧められて・・・」、「タバコを吸っている人がかっこよく見えた」など様々ありますが、タバコをやめるというのはとても大変です。

自分自身で寿命を縮める事にもなりますし、経済的にも負担がかかります。

もし、タバコをやめたいと本気で思っているのであれば医療機関を受診しましょう。

最近では禁煙外来などもありますので、そこでしっかりと治療しましょう!

これからますます喫煙者には厳しい環境が待ち構えていると思います。

なかなか自分の意思でタバコを断ち切る事は難しいです。

専門の医師の元、しっかりと完治できるよう、早めから始めていきましょう!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。